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スクリプトで自動実行も可能なFTPクライアントソフト
Roxas
Version 3.15
GUIベースの一般的なファイル転送機能のほか、プログラムによる自動運転もサポートするFTPクライアントソフト。
画面構成は一般的なFTPソフトによくあるタイプのもの。ローカルとリモート、左右に分かれたファイル一覧のウィンドウ間では、ドラッグ&ドロップによるファイル転送が可能だ。ASCIIモードの転送では、漢字コードの自動変換も持つ。GUIモードで使用する限り、ごく普通のFTPソフトと同様の使い勝手といえるだろう。
最大の特徴は、FTP機能をプログラム化して実行できる点。*.FTPという拡張子を持つプログラムを用いれば、GUIを操作しなくても、ファイル転送をすべて自動で行うことができる。転送はマルチスレッドで、最大15までの同時転送が可能。タイムスタンプを考慮した条件判断などもできる。プログラムはエディタでも作成できるが、GUIモードでの操作から自動で作成することもできるので、難しいことを覚えなくても、プログラミングが可能だ。
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ファイル転送という単純な機能であるがゆえ、FTPクライアントはなかなか差別化し難い分野のソフトだ。せいぜい、Windowsのエクスプローラライクな画面にするか、このRoxasのようなファイル一覧形式にするか、といった違いくらいしかないようにも思える。実際、画面を見るだけでは、とても「他と一線を画す、すごいFTPソフト」などという印象は持てないだろう。
ところが、である。Roxasは簡単なプログラムを用意さえすれば、一見ありきたりなGUIベースのソフトではなく、高機能で便利なソフトへと変化する。あらかじめ転送するソフトを指定しておけるこの機能は、特にFTPを用いたWebページのメンテナンスなどには威力を発揮するだろう。プログラム、というと難しく感じるが、使用するコマンドは普通のFTPコマンドをやや拡張しただけの簡単なもの。誰にでもすぐ理解できること請け合いだ。
このRoxas、電子メールソフト「akira32Gold」などを作成した作者の手によるものだ。小手先の機能拡張ではなく、プログラム化という方向へ拡張点を見出すとは、やはり着眼点がすばらしい。
(天野 司)
作者のホームページはこちら。
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ソフト作者からひとこと
Roxas開発の動機は、やはり自分のホームページのメンテナンスが一番の目的です。開発中に苦労した(している)のは自分の持っていない環境への対応の問題で、例えばファイアウォールへの対応などが典型的な例です。
ユーザの方へのお勧めはプログラム自動転送です。これは定型的なアップロードやダウンロードをプログラム化しておけば自動運転が可能となるというものです。
今後の対応予定は、広範囲なサーバへの対応や自動転送プログラムのバージョンアップです。
(綾の明)
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「Roxas」の最新版および関連ソフトです(ソフトのバージョンは、記事中で紹介したものと異なる場合があります)。なお、ソフトをダウンロードするには、右側の[Download]ボタン(または[httpD]ボタン)をクリックしてください。下線付きのソフト名をクリックすると、ソフトに関する詳細な解説が参照できます。
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